巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
何人もの司教がこちらを凝視してきてめちゃくちゃ怖い。何だこの状況。
「……うぅむ。ワシにも視えんな」
「私も属性が視えませんね。魔力は常人並みにあるようですが」
「自分の<解析>でもわかりません」
「一体どうなっている? まさか無属性ではあるまいて」
「無属性の人間なんて初めて見ましたよ」
司教達が私を<鑑定>や<解析>したけれど、結局属性はわからないようだった。
(そんな……! 私って属性が無いの……?)
私は残念な結果にショックを受ける。今は魔道具が発達しているから生活に支障はないけれど、一度でいいから<ファイアーボール>とか使ってみたかった……。
「随分と騒がしい。何事ですか」
司教達が属性について話し合っていると、小神殿中に凛とした声が響いた。
その声を聞いた司教達はピタッと話すのを止めると、声の主に向かってサッと礼を執る。
「これはトルスティ大司教様、わざわざ小神殿までお越しになられるとは。もう少しお待ちいただければこちらからお伺いしましたのに」