巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
(だけど……お爺ちゃんを置いて帰る訳には……!)
お爺ちゃんに会えると思ったから、ある意味敵地である神殿本部までやって来たのに。
「……それで、私は司祭様に会いに来ただけなのですが、何時になれば会わせていただけるのですか?」
大司教に会う為には巫女にならないといけないみたいな事を言われたけれど、目の前にはその大司教がいる。なら、もう叙階を受けて巫女になる必要はないだろう。
「先程も言った通り、司祭と面会するには貴女に巫女になっていただかないといけません」
バザロフ司教はどうしても私を巫女にしたいらしい。だけど、そこまで私を巫女にしたがる理由がわからない。
「魔法の適性もなく、聖属性もないただの巫女見習いが巫女になってもお役に立てないと思いますが? きっと期待を裏切る事になりますので、このお話は辞退させていただきます」
大司教への嫌味を込めて、巫女になれという要求を突っぱねる。
今回の件で神殿本部には心底がっかりした。巫女以前に巫女見習いもやめてしまいたい。
そもそもソリヤの神殿から離れた時点で私はもう巫女見習いではないのだ。