巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

「ふふふ。その点はまず問題ないでしょう。私からの推薦状と貴女が会いに来た方の身分があれば、すぐにでも巫女になれるでしょう」


「それはお爺ちゃんの事ですか? 身分って……お爺ちゃんは一体……」


 このトルスティ大司教という人物は本国でもかなり顔が利くらしい。そしてお爺ちゃんの事にも詳しそうだ。


(それにしてもお爺ちゃんってば何者なのー!? 田舎にいるただの司祭じゃないのー?)


 貴賓室にいるって聞かされた時、もしかして身分が高いのかな? って一瞬考えたけれど、でも私が知るお爺ちゃんはとても高貴な人とは思えない。


「えっと、私が会いに来たのはソリヤの街で司祭をしていた人物なのですが……。誰かとお間違えでは?」


 もしかして司祭違いなのではないだろうかと今更ながら不安になってきた。


(ソリヤの司祭じゃなくてソリスの司祭だったりして! うん、ありえる!!)


 ソリスはソリヤと名前が似ているのでよく間違えられるし、ソリヤと比べて交易が盛んな大都市なので規模が全く違う。

 そんな大都市の司祭と間違えたと言われた方がまだ納得できる……ような気がする。
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