巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

「しかし、殿下のおかげで最悪の事態は免れました。そんな私と子供達の恩人である王太子殿下に──エデルトルート・ダールクヴィスト・サロライネン様に、不肖シュルヴェステル・ラディム・セーデルフェルトは一生の忠誠を誓います」


 私はまるで騎士の誓いのような宣誓をしたお爺ちゃんに度肝を抜かれてしまう。

 エルも同じように驚いたようで、目を見開いて驚いている。


 ──だけど、私達より遥かに驚いていたのは、やはりというか何と言うかトルスティ大司教で、お爺ちゃんの行動に驚愕の表情を浮がべ絶句している。


「……!! シュルヴェステル様……!!! し、正気ですか!? 何故貴方が忌み子に忠誠を誓われるのですか!!! 今すぐ取り消して下さい!!! 貴方のその力は教皇様にこそ捧げるべきだ!!!」


 ショックから我を取り戻したトルスティ大司教が必死に抗議の声を上げる。


「──黙れ。お前ごときが俺の誓いを冒涜するな」


 お爺ちゃんの怒りが籠もった一声に、トルスティ大司教はついに腰を抜かしてしまう。
< 289 / 503 >

この作品をシェア

pagetop