巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

「ふふ、サラさんが悪い訳じゃないでしょう? それは皆んなわかっているわ。だから今回の件で神殿に対する不信感が王宮中で高まっているのよ」


 子供達が号泣する姿を見て、普段から子供達を可愛がってくれている人達が憤慨しているらしい。

 しかもその一件以前から、横柄な神殿関係者達に不満を持っていた人達も結構な数いたらしく、今まで溜まっていた鬱憤を吐き出すかのように、苦情が神殿本部に殺到しているのだそうだ。


 もしかして神殿本部が大人しいのは苦情の対応に忙しいためかもしれない。


「そうそう、サラさんのお爺さま? って、お何歳なの? 想像よりも若くて驚いているのだけれど」


 エリアナさんが遠慮がちに聞いてくるけれど、そう言えば何歳だったっけ? と思い記憶を辿ってみる。


「うーん、多分なんですけど、五十歳は過ぎている……かな?」


 だけど私が物心ついた頃から、お爺ちゃんの見た目は全然変わっていない。だからお爺ちゃんの見た目は凄く若いのだ。


「まあ! とても五十歳には見えないわ! どう見ても三十代前半よねぇ……若さの秘訣ってあるのかしら?」
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