巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

「いや〜、そこまではちょっと……ワカラナイデスネ……」


 ──そんな会話をエリアナさんと交わしたのはほんの序章に過ぎなかった。……と云うのも、お爺ちゃんが離宮に来てから同じような質問がすっごく増えたのだ。


 離宮で働く人達はともかく、王宮の人達からもお爺ちゃんの事についてアレコレ質問攻めにされている。


(今まで全く気にしていなかったけれど、久しぶりに見たら周りが騒ぐのも仕方ない……よね)


 昔はモテまくったとかブイブイ言わせてたとか色々自慢されたけど、年寄りの自慢話かーと軽く聞き流していた。

 だけどここに来てようやく昔話は本当だったのだと実感する。


 離宮でも王宮でもお爺ちゃんは女性方に大人気で、常に熱い視線を注がれている。それが貴族の夫人達だけに留まらず、ご令嬢にも人気だというのだからびっくりした。

 格好良いは勿論、ナイスミドルだとか渋いとか色々言われているようだ。


(ソリヤの街では全然そんな事なかったのにな……。土地柄か何かなのかな?)


 どちらかと言えばソリヤの街では尊敬されていたと思う。一部の人間からは恐れられていたみたいだけれど。




「うーん……」
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