巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

 報われない恋に、エルを諦めようと思っていたけれど、好きな気持ちを捨てる必要はないと言うお爺ちゃんの言葉を聞いて肩の力が抜けていく。

 どうやら私はエルに恋心を抱く事がいけない事だと無意識に思い込んでいたのかもしれない。


「……でも有難う。お爺ちゃんのおかげで胸のつかえが下りたよ。エルの事も諦めないで私なりに頑張ってみる」


 ──エルに告白するかどうか、今はまだ決められないけれど……私はいつかこの想いをエルに伝えられる時が来たらいいな、と思う。


 色々吹っ切れたよ、とにっこりお爺ちゃんに笑顔を向けると、私の笑顔を見たお爺ちゃんもホッとしたような、安堵した笑みを浮かべる。

 その安心した表情に、結構心配を掛けていたのだと気付いて申し訳なくなる。


「よし! お前が本気なのはわかった! 後は俺に任せておけ!」


 お茶を飲んでいたお爺ちゃんが、カップを置いて勢い良く立ち上がった。


「え? え?? 何を?」


「そろそろ始まる時間だな。良いタイミングだ! ほら、行くぞ!」


「な、なになに? え? 行くって何処に??」
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