巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

(貴賓室から連れ出してくれた時に意気投合でもしたのかな? ……っていうかお爺ちゃん、お貴族様に対してタメ口はどうなの……)


 そんなお爺ちゃんの態度だけれど、ヴィクトルさんは全く気にしていないようだ。


「冗談はさておき、会議の様子は?」


「殿下が不法に神殿本部へ乗り込んだと、神殿派の議員が抗議の声を上げています」


 先程のくだけた雰囲気はどこへやら、真面目モードになったお爺ちゃんとヴィクトルさんの会話にドキッとする。


(え、エルが神殿本部に乗り込んだって……私を助けに来てくれた時の事だよね……)


 私のせいでエルが貴族達から責められていると知り、顔から血の気が引いた私の顔色は真っ青になる。

 そんな私に気付いたお爺ちゃんが、軽く頭をぽんぽんしてくれた。

 ただそれだけの何気ない行為なのに、不安だった心が落ち着いてくるのを感じた私は、変人だけどやっぱりお爺ちゃんはすごいな、と思う。


「ほら、サラ! 殿下の応援に行くぞ!」


「だから訳が分かんないってば! 応援て何ーーーーっ!?」


 ……私が感心した途端、暴走するお爺ちゃんに、またか!と思う。


 結局、意味がわからないお爺ちゃんの言動に振り回されたまま、私はエルと貴族が対立しているという会議室へと連れて行かれたのだった。
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