巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
エデルトルートを糾弾しているのは主に神殿派の議員達だった。
しばらく大人しくしていた分、今日の会議では鬱憤を晴らすかのように声を上げている。
彼らは王宮内でも恐れられていた王太子の評判が、ここ最近急激に良くなって来た事に危機感を覚えているのだ。
だから何としても今回の件で王太子の評価を失墜させ、自分達神殿派議員の発言力を強めようと必死になっている。
「しかもレーデン子爵を投獄するなど……! 我々貴族を貶める行為ですぞ!」
この議員が言うレーデン子爵とは、王宮の人員を操作し、バザロフ司教がサラを連れ去る手助けをした貴族の名である。
彼は現在「拉致監禁幇助」の罪で投獄されている。それは貴族にとって耐え難い屈辱であった。
「……何度も説明した通り、私が神殿へ赴いたのは、司教の一人が離宮で働く者を拉致したからであり、レーデン子爵に於いては無断で人員の配置を操作し、拉致に協力したため下した処分である。何も問題はないはずだが?」
エデルトルートが同じ内容を繰り返し議員達に説明するが、その度に反論してくるので会議は全く進まない。