巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
王族派の議員達も始めは反論していたものの、繰り返される討論にうんざりしている。
なるべく事を荒げたくないエデルトルートであったが、そろそろ我慢も限界に来ているようだ。
もしこれがエデルトルートをキレさせる議員達の企みであれば、その狙いは当たっているだろう。
「拉致されたと言う該当の人物は巫女見習いだそうですな。ならば自ら司教に付いて行ったのでは?」
「それが本当だとすると、殿下は何の落ち度もない神殿を襲撃した事になりますぞ!」
「その巫女見習い一人のためにアルムストレイム教、ましてや法国と戦争をするおつもりですか!!」
神殿派議員達があらぬ方向へと話を誘導していく。
このまま議論していては危険だと判断したエデルトルートが、強制的に会議を終わらせようとしたその時、今まで静観していた神殿派の中心人物である、ベズボロドフ公爵が口を開いた。
「まあまあ、皆さん落ち着いて。今はアルムストレイム教との関係修復を最優先するべきでは?」
ベズボロドフ公爵の意見に、今まで騒いでいた議員達は一瞬静かになったかと思うと、今度は一斉に公爵の意見に同意し始めた。
「正にその通りですな」