巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

 アルムストレイム教に対して良い印象を持っていない、寧ろ信仰心はほぼ無いに等しいエデルトルートだったが、サラと出会えたことだけは至上神に感謝した程だ。


 ようやく見つけた光を、愛する人を手放すつもりは全く無いが、エデルトルートの力を持ってしてもどうにも出来ない問題が一つだけあった。──それは身分の差だ。


 いくら王太子といえども平民で孤児だったサラを王妃として迎え入れることは出来ない。

 サラを王族派貴族の養女にと考えた事もあったが、貴族達の反発やサラ本人が嫌がるだろうと思うと実行するのを躊躇ってしまう。


 サラと結ばれる為の方法を考える以前に、告白するのが最優先なのだが、今まで恋愛した経験がないエデルトルートは告白のタイミングが掴めないでいた。
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