巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
「どうもこうも、俺の就職先が見つかったって話だ。まあ、そういう訳でサラには悪ぃが子供達を頼むわ」
「だからって何で突然騎士団長なのさ!! 色々すっ飛ばしすぎでしょー!!」
王国騎士団長なんて重職、なりたいからなれるなんてある訳ない。
本来、平民が騎士になるためには潤沢な資金が必要なのだ。それは何故かと言うと、騎士団に入るためには試験を受けなければならないからだ。
その試験の内容を詳しくは知らないけれど、馬術と剣術は必須とされている。
それらを修めようと思うと、乗馬の訓練やら武具の用意、優秀な教師への依頼とかなり高額になるし、短期間で修得出来るものでもない。
「そこの娘の言うとおりです!! どこの馬の骨とも知れぬ男を、いきなり騎士団長に任命するとは……!! 一体殿下は何をお考えか!!」
「そのような暴挙、騎士団員も黙っておりますまい!」
「栄誉ある王国騎士団を侮辱する行為ですぞ!!」
驚きから回復した議員達が次々と反対意見を述べる。
(そりゃ突然現れた人間が王国騎士団長だなんて、誰だって反対するよね)