巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

 ちなみに私と孤児院の子供達は、王室から特別に入室を許可され、最前列でお爺ちゃんの晴れ姿を今か今かと待っている。


 式の開始が告げられ、玉座の間の扉が開かれると、そこには騎士団長の衣装を纏ったお爺ちゃんがいた。


「うわぁ、司祭さまかっこいいー!」


「すごいねぇ、かっこいいねぇ」


「サラちゃん、司祭さまは本当に騎士さまになるの?」


「うん、そうだよ。司祭様から騎士様になるんだよ。これからは呼び方を変えないといけないね」


 私はお爺ちゃんの姿に興奮する子供達と一緒に、その姿を目に焼き付ける。


 青を基調とした正装には、ところどころ銀の装飾がなされていて、すこぶる格好良い。お爺ちゃんの白い髪の色とも合っていて、まるでお爺ちゃんのために誂えたかのようだ。


 手足が長く姿勢も綺麗なお爺ちゃんが玉座へ向かう姿は、身内の私から見てもめちゃくちゃ格好良かった。

 私でも見惚れてしまうのだから、貴族のご婦人やご令嬢達は言わずもがな、恍惚とした表情でお爺ちゃんを見ている。正に目がハートになるアレだ。
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