巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
玉座の前に辿り着き、玉座に向かって片膝をつくお爺ちゃんに、大きな窓から差し込んだ光が、まるで祝福するかのように降り注ぐ。
その姿はとても神々しく、見る者全てを魅了した。
そして王族の入室を告げるラッパが響き渡ると、国王陛下とエルが入ってきた。
初めて見るヱルの正装は、騎士団の制服に使われている色と同じ、青を基調とした物だけど、装飾には金がふんだんに使われていて、騎士団の正装よりゴージャス感がアップしている。
絵本に出てくる王子様そのものの姿に、私の目までハートマークになりそうだ。
エルとお爺ちゃんは全くタイプが違うけれど、それぞれが正装を着こなしていて、ビジュアルだけで世界を制することが出来そうだった。
私が相手国の兵士なら絶対戦いたくないと思う。体中の骨だけでなく心までボッキボキに折られそうだ。
叙任の儀式は進み、神殿でエルと忠誠を交わした時と同じ様に、国王陛下がお爺ちゃんの肩に剣を乗せて、お爺ちゃんを騎士団長に任命する。
「汝を、我がサロライネン王国騎士団団長に任命する。王国のため、剣となり盾となることを誓うか」