巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
「はい、誓います。私の剣をサロライネン王国のために捧げます」
お爺ちゃんが誓いの言葉を唱えると、わあっと歓声が湧き、拍手の音が玉座の間全体に響き渡る。
名実ともに、この王国の騎士団長になったお爺ちゃんを、私と子供達は誇らしげに見つめていた。
──そうして、騎士団長になったお爺ちゃんに『侯爵』の爵位が与えられた。これでお爺ちゃんは正真正銘、お貴族様となったのだ。
* * * * * *
叙任の儀式が終わると、今度は王宮の大広間で、上流階級の人間達による祝賀会が行われた。
私と子供達も、叙任の儀式に引き続き参加を許されたけど、邪魔にならないように大広間の壁際を陣取り、祝賀会の様子を眺めている。
この祝賀会の主役である、お爺ちゃんの周りには近寄れないぐらいの人だかりができていた。皆んな憧れの騎士団長とお近づきになりたいらしい。
人の多さでお爺ちゃんのところに行けない私達は、今のうちにお料理をいただくことにする。
「うわー! おいしそう!!」
「すごーい! おりょうりがたくさんならんでる!」
「サラちゃん、どれをたべてもいいの?」