巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
これは彼女に、いかに自分が魅力的なのか自覚して貰わないといけない。
僕は彼女の心根のように、素直なままに流れる長い髪を一房掬い上げると、想いを込めて口づけた。
「──はい。髪の色も瞳の色も──貴女の全てが好きです」
一度口にすると、あれだけ悩んでいた告白の言葉が、自然と口から衝いて出てきた。
まさか告白されるとは思わなかったらしいサラが驚くのも構わず、僕はそのままの勢いで彼女への想いを力説した。
熱弁する僕の横でサラが笑う気配がして、熱くなり過ぎてしまったことを後悔する。
「ごめんごめん。エルも私と同じ気持ちだった事が嬉しくて……教えてくれてありがとうね」
引かれてもおかしくなかったのに、サラはそんな僕の気持ちを嬉しいと言ってくれる。
「それって──」
「うん。私もヱルのことが好きだよ」
──ただ一つ、欲しかったその言葉に、今までの苦労全てが報われた気がした。
こうしてサラと想いが通じ合えたのは、間違いなくシス殿が僕に機会を与えてくれたからだと感謝する。
サラも僕と同じ考えだったらしく、二人でシス殿にお礼を言いに行こうと約束する。