巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
サラの命に別状がないと知り、張り詰めていた緊張が解けていく。
「では、詳しい話は明日にして、今日はもうお休みください。叙任の儀式や祝賀会でお疲れでしょう。サラは私が責任を持ってお預かりしますから」
サラを心配するシス殿だったが、眠っているサラを今から離宮へ運ぶわけにはいかないと伝えると、僕の提案を受け入れてくれた。
「お気遣い有難うございます。では、明日改めてお伺い致します」
シス殿を送り出し、呼び出していた王宮医に断りを入れたところで、僕はようやく一息つくことができた。
僕は眠り続けるサラの横に腰掛け、その寝顔を眺めながら考える。
(普通の巫女見習いではないと思っていたけれど、まさかサラが聖属性だったとは……)
シス殿から聞かされた時はまさか、と思ったけれど、彼女の性質を考えると、妙に納得出来ることがあったのも確かなのだ。
サラが慈悲深くて優しい少女なのはもちろんだけれど、僕は彼女と一緒にいる内に、自分の中にある醜いものが、少しずつ解れていくのを何度も感じていた。