巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

 ……だけど、聖属性が発現する前なのにそう感じていたのは、属性など関係がない、サラ自身が持つ性質だったのかもしれない。


 この世界に存在する聖女が全員サラのような存在なら、誰もが手に入れたいと渇望するはずだ。

 そう考えると、サラが連れ去られたあの時、属性の事がバレなくて本当に良かったと思う。それに、もし彼女が叙階を受けていたら、きっと取り返しがつかないことになっていただろう。


 サラが心配だったので、自分の部屋のソファーで彼女の目覚めを待ちたかったけれど、流石に同じ部屋で一晩過ごすのは外聞が悪いと考えた僕は、エリアナ侍女長を呼び、サラを任せると、来賓用の客室で休むことにする。


 そしてベッドに横になった僕は、改めてサラのことを考える。

 シス殿が言っていたサラに施されていた<封印>のこと、聖属性が彼女の出生に関わること……。


 きっとサラには、僕が想像もつかないような秘密がある。しかも聖属性が絡むとなると、必ずアルムストレイム教が介入してきて、サラを法国へ連れて行こうとしてくるだろう。
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