巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
しかし国王が暗殺され、アルムストレイム教の勢力が大きいナゼール王国は、二人にとって安住の地とは言えなかった。だから二人はアルムストレイム教の力が及ばない、バルドゥル帝国へ向かおうと考えたのだ。そして旅の途中で、レティーツィア様がサラを身籠った事が判明する。
「身体が弱く身重なレティーツィア様が、人目を忍んで帝国へ向かうのはリスクが高いと判断したクラウディオは、サロライネン王国でサラを出産し、サラがある程度成長してから帝国に向かうことにしたのです」
サロライネン王国に逗まってからしばらく、サラが誕生しレティーツィア様の体調も戻りつつあったある時、遂に二人の居場所がアルムストレイム教の者に知られてしまう。
「クラウディオ達を見付けたと報告を受けた聖下は、直ちに<使徒>を向かわせました。騎士団を派遣しても危険だと判断したのでしょう」
聖ファーレンテイン騎士団の団長だったクラウディオ殿は、他の騎士団の人間とも顔見知りで仲が良かった。
だからクラウディオ殿を慕う騎士団を派遣しても、寝返って逃亡を手引する可能性があるとして、教皇の言いなりである<使徒>を向かわせたのだ。