巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

「<使徒>は”裏の騎士団“と称され、聖下の命令であればどんな非道な行いも厭わない者達です。そんな手段を選ばない<使徒>に、流石のクラウディオも次第に追い込まれていきました」


 きっとクラウディオ殿達を追い詰める為に、<使徒>の連中は罪の無い人達も巻き込んでいったのかも知れない。じゃないと、正攻法ではクラウディオ殿に敵わないだろうから。


「私が追っ手のことを知り、駆け付けた時にはもう……」


 シス殿は後悔の念に苛まれているのか、言葉を詰まらせてしまう。


 部屋に沈黙が訪れた時、寝室の方からサラのうなされる様な声が聞こえてきた。
< 386 / 503 >

この作品をシェア

pagetop