巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
「……! あ、あわわ……! こ、この度はご迷惑を……大変申し訳なく……!」
余りの失態に、思わず敬語になってしまう。
「ふふっ、どうぞお気になさらず。サラが無事に目覚めてくれて良かったです。安心しましたよ」
エルは笑顔で気にするなと言ってくれるけれど、私は気になって仕方がない。
まさかエルに担がれてエルのベッドに運ばれたなんて……! 道理で良い匂いだと……って、いやいや、そこじゃない。
しかも寝ている間に、エルと思いが通じ合った事をお爺ちゃんに知られるなんて……!
自分から言おうと思っていたのに、既に知られていたのが思いのほか恥ずかしい。
「シス殿に事情を説明する必要があったので、僕の方からお伝えしました。一緒にシス殿に報告しようと言っていたのに、すみません」
「ううん! 私が倒れたせいだから! エルが謝る必要ないから!」
何が起こっているのか知る為には正確な情報が必要で、情報の量は多ければ多いほど良いのだから、エルが状況説明をするのは当然のことで。