巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
「サラ。何か俺に言うことはないか?」
「あの、その……身体のこと、黙っててごめんなさい……」
「痣が消えたんだな?」
「うん…………へ? 消えた……?」
私が慌てて服の中を覗き込むと、先日までは薄っすらと残っていた痣が、何故か綺麗サッパリなくなっていて驚いた。
「……! え?! ない! どうして……」
私が黙っていた身体の変化──それは、私が生まれた頃からあったという胸の痣が、だんだん薄くなっていったことだった。
痣が増えたり濃くなったのなら心配だけど、薄くなる分には問題ないと思ってたのに……。お爺ちゃんの様子からして、私が倒れたのは痣が消えたことが原因のようだ。
お爺ちゃんから散々、身体に変化があれば必ず教えるようにと言われていたのに、私はその変化を大した事じゃないと勝手に判断してしまったらしい。
「あの痣は封印の一種でな。お前が倒れたのは封印──痣が消えたからだよ」
「ふ、封印!? なにそれ!! 聞いてないよ!!」
「言わなかったからな」
「だーかーらー! どうしてそんな大切なこと黙ってたのさ!! 騎士団長のことも言わなかったじゃない!!」