巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
それぞれ食べたいものを確保した私達は、これ以上目立たないよう近くの公園の隅っこにあるベンチに腰掛けた。
ようやく人々からの視線から逃れられた私は、ほっと一息つく。
(やっぱり髪の色を変えただけじゃ駄目か〜。こりゃもうエルの顔面隠さなきゃな……)
視線を気にせず、お出かけを楽しむにはどうしたら良いのだろうと考えていると、何やら市場の方が騒がしいことに気付く。
「……何だろ?」
「何かトラブルでもあったのでしょうか」
エルと市場の方に目をやると、土埃のようなものが巻き上がっているのが見えた。
すると、何かに気付いたエルが慌てて立ち上がると、私達に向かって大声で叫ぶ。
「──?! サラ! 急いで子供達を集めて下さい!!」
「っ!! わかった!! ほら皆んな立って!!」
ただ事じゃないと感じた私はエルの指示通り子供達を集め、絶対離れないようにと釘を刺し、一番小さいエイミーを抱っこすると大急ぎで公園を出た。
騒がしいと思ったのは人々の悲鳴で、時々何かが壊れる音まで聞こえてくる。そして何かから逃げ惑う人々で市場はパニック状態だ。
(一体何が起こっているの……!?)