巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

 私がエルの無事を祈っていると、騎士団員から報告を受けたのだろう、お爺ちゃんが慌てて部屋に飛び込んできた。


「サラっ!! 無事か?! 子供達は……!?」


 お爺ちゃんは私の顔や眠っている子供達の顔を確認すると、ほっと溜息を漏らす。


「……全く。寿命が十年縮んだわ。見た限り怪我も無さそうで安心した」


「うん……。身体は大丈夫なんだけど、子供達が凄くショックを受けたらしくって……」


「確かに、闇のモノを見た後じゃなぁ……」


 成人している私でも姿を見ただけで底しれぬ恐怖を感じたのだ。子供達が感じた恐怖はどれほどのものか……想像するだけで泣きたくなる。

 そんな闇のモノを操っていたバザロフ司教はもう、正気ではないのかもしれない。


「お爺ちゃんはエルのところへ行かなくていいの?」


「ああ、闇のモノは一体じゃ無かったと報告を受けてな。奴らが王族を狙ってくる可能性を考慮して、俺は残ることになったんだ」


 騎士団が全員出払うと、王宮の警備が疎かになってしまうから、団長であるお爺ちゃんはここで待機しているのだという。
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