巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
私が不思議に思っていると、誰かに肩をとんとんと叩かれた。
「……ふえ?」
「サラ、大丈夫ですか?」
「……ん? んん? ……あ、エル……? あれ?」
ぼんやりとした意識が段々はっきりしてくると、エルが私を起こしているところだった。
子供達を寝かしつけていたつもりが、いつの間にか寝落ちしていたらしい。
「あ、ごめんごめん。つい眠っちゃった。お帰り、エル。怪我してない? 騎士さん達は大丈夫?」
怪我はないと聞いていたけれど、やっぱり心配なのでつい質問してしまう。
「僕も騎士達も大丈夫ですよ。怪我人はいませんのでご安心下さい」
「そっかー……良かったぁー」
闇のモノの瘴気にあてられて体調を崩した人はいたものの、早々に討伐することが出来たので重症者はいないらしい。
一般人の怪我人も、逃げる時につまづいて出来た傷やすり傷などの、軽いものばかりなのだそうだ。
もしお爺ちゃんの情報がなかったら、今頃王都は阿鼻叫喚の地獄絵図になっていたかも……と考えるとゾッとする。