巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
何がエルの琴線に触れたのかわからないけれど、敬語が抜けたエルの、感極まった声に彼を傷付けた訳ではないことがわかった私は安堵する。
「私もエルと出逢えて嬉しいよ……大好き」
私は心の底から思っている言葉を伝えると、ぎゅっとエルを抱きしめ返す。
「サラ……」
そうしてエルと甘い雰囲気になった時、眠っていた子供達が起き出す気配がした。
「……!! あわわ!!」
私は思わずエルから離れて距離を置く。甘い雰囲気に流されそうになったけれど、すぐそこで子供達が眠っていたのをっすっかり失念していた。
私が慌てて子供達を見ると、年少さんの男の子、アレンがボロボロと涙を流していた。
「アレン?! 大丈夫?! 怖い夢を見たの?」
「……ゔ〜〜サラちゃ〜〜ん……うえぇぇ〜〜ん!」
号泣しだしたアレンに驚いた私は、慌ててアレンを抱っこすると、落ち着くようにと背中をトントンと叩く。
「くろいのやだよ〜〜! うわぁあ〜〜ん!!」
やっぱり闇のモノは子供達の心に悪影響を与え、深く傷つけていた。