巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
楽しかったはずのお出掛けの思い出が、恐ろしい記憶に書き換えられてしまったことに悔しくなる。
そしてアレンの泣き声に目を覚ましたのだろう、更に泣き出す子が出てきてしまった。
「僕がアレンを抱っこしましょう」
あちこちで子供達が泣き出して困っている私に、エルがお手伝いを買って出てくれた。そして子供達の泣き声を聞きつけたエリアナさん達も駆けつけてくれて、皆んなで子供達のケアに当たる。
「悪いやつはエル達がやっつけてくれたよ! だからもう怖くないよ! 大丈夫だからね!」
とにかく子供達に落ち着いて貰いたかった私は、もう怖いものは無いのだと安心するように言った。
「……ほんとう?」
「本当ですよ。僕やシス殿達騎士団が君達を守ります。だから怖がる必要はありません」
エルはアレンの質問に笑顔で答えると、そっと優しくアレンの頭を撫でた。
「……ふふ、よかったぁ……おうじさま、ありがとう……」
アレンはエルに笑顔でお礼を言うと、安心した表情ですうっと眠ってしまった。
(え、さっきまで凄い怖がってて、顔色も悪かったアレンが……!?)
私はアレンの変化に驚愕する。