巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

 お爺ちゃんが再び剣を振るってバザロフ司教の身体を切り刻む。目にも留まらぬ速い剣撃に、バザロフ司教の身体はあっという間に細切れとなってしまう。だけど、お爺ちゃんは「チッ!!」と舌打ちすると、大声で叫んだ。


「くそっ!! 非戦闘員は全員ここから出ろっ!! 急げっ!!」


 物理的な攻撃は闇のモノには通じないらしく、細切れだった身体が元の姿に戻っていく。そんな<穢れし者>に騎士団の人達が絶え間なく攻撃を繰り返し、すぐ再生しないように時間稼ぎをしてくれる。


 お爺ちゃんの声を聞いた貴族達が叫びながら逃げ惑い、玉座の間の扉へ殺到するけれど、何故か扉は固く閉ざされ開く気配は全く無い。


「お前っ!! 防御結界を使ったな!!」


「ひと目で看破するとは流石シュルヴェステル様……! その通り、貴方を閉じ込めていたものと同じ結界ですよ……。ふふふ……懐かしいでしょう? その扉は私が許可するまで開きませんよ……!!」


 お爺ちゃんが言う防御結界は、本来なら要人を外敵から守るためのものだ。神殿本部の貴賓室に使われるような強固な結界で、そう簡単に壊すことは出来ない。
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