巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
「ふざけるなっ!! 儂等を閉じ込めてどうするつもりだっ!!」
「大司教がこんな事をしていいと思っているのかっ!!」
「そうだっ!! ここから出せっ!! 扉を開けろっ!!」
逃げられないことに腹を立てた貴族達が、口々にトルスティ大司教を非難する。その姿に、以前のような尊敬の念は全く感じられない。
この場から離れないと<穢れし者>に飲み込まれ殺されてしまうから、なりふり構っていられないのだろう。
「ここにいる者達は全員国の中枢を担っているのですよ! その者達にもしものことがあれば、この国は立ち行かなくなってしまいます!!」
以前見たことがある、王族派筆頭議員のお貴族様がトルスティ大司教に向かって堂々と言い放つ。こんな状況でも貴族としての威厳を保つ姿はとても格好良い。
「だからですよっ!! その為にわざわざ王宮まで出向いたのですからっ!! 邪魔な者も逆らった者も全てっ!! 皆殺しにして差し上げましょう!!」