巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
バザロフ司教を<穢れし者>に変えた魔法はともかく、結界は魔道具を使っているのかもしれない。だけどこんな強固な結界を張ることが出来る魔道具なんて、そう簡単に手に入るものじゃない。
(どこでこんな高レベルの魔道具を──っ、あ! もしかして法国に戻っていたのは……!)
「残念でしたねぇ……何人たりとも私に触れる事はできませんよ……!」
「トルスティ!! お前、さっきの魔法と結界の魔道具はどこで手に入れたっ?! まさか福音聖省や秘跡聖省が絡んでんじゃないだろうなっ!?」
お爺ちゃんも私と同じ答えに行き着いたのだろう、トルスティ大司教へと問いかける。
トルスティ大司教はとろり、とした目でお爺ちゃんを見ると、その顔に恍惚交じりの喜色を浮かべた。
「ふふふ……シュルヴェステル様……! 本当にここで朽ち果てるには勿体無い御方……! 貴方が私のものになるのなら、貴方だけは助けて差し上げますよ……?」
「断る」
トルスティ大司教の申し出を即答で断ったお爺ちゃんは、首からペンダントを取り出すと、ニヤリと笑って言った。
「闇のモノは聖なる力で殲滅させる。お前、俺が誰だか忘れたのか?」