巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

「……どうして……っ! どうして貴方が未だにそれを持っているのですかっ?! それは聖下に認められた者しか……! っ!! ま、まさか、聖下はまだ貴方を──?!」


「ごちゃごちゃうるせぇな。これは俺が貰ったもんだ。……ったく。使う予定はなかったのに……余計なことしやがって」


 後で聞いた話では、お爺ちゃんが持つペンダントは、アルムストレイム教に従属する各聖騎士団の団長に与えられる<聖具>で、その中でも<熾天>は第一位階の強力な<聖具>であり、大聖アムレアン騎士団の団長が持つ武器なのだそうだ。

 本来であれば代々騎士団長に受け継がれる<聖具>だけれど、お爺ちゃんは団長を退いた後も持っていた。ちなみに現団長には新しい<聖具>が渡されているという。


「だったら、今なら……! 今ならまだ間に合います!! 今一度本国へ私と共に参りましょう!! そうすれば再び──」


「しつこいな。だから俺はもうアレ教とは何の関係も無いって言ってんだろ」


「っ!! 私には理解できません……! 次期<使徒座>の地位を放棄してまで、どうして……っ!」
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