巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
部屋の外からはよくわからないけれど、もしかしたら闇のモノに飲み込まれていたトルスティ大司教の亡骸かもしれない。
黒い塊を放置できないので、お爺ちゃんとエルが騎士団の人達を伴い、確認をするために玉座の間へ入ることになった。
「……後始末してきますから、サラはここで待っていて下さいね」
「う、うん」
トルスティ大司教の亡骸が気になるけれど、エルに釘を差されてしまい、ここは大人しく従った方が良いな、と思った私は扉の影に隠れて様子を窺うことにする。
黒い塊はやはり亡骸のようで、生命の気配は全く感じられない。
それでも念の為、お爺ちゃんが黒い塊に近付き、中心に向かって剣を突き立てた。
”パキィイイイン!!”
「「「「「──っ?!」」」」」
剣が床に当たった音ではない、ガラスのようなものが割れる音に全員が驚愕する。
「伏せろっ!!!!」
お爺ちゃんが叫び、全員に命令するけれど、逃げるより先にトルスティ大司教の亡骸から、膨大で濃密な瘴気が爆発するかのように溢れ出した。
「ぐがあっ!!」
「がふっ!!」
「うわぁあああ!!」