巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
お爺ちゃんの声に反応が一瞬遅れた騎士団の人達が、瘴気をモロに浴びて吹き飛ばされてしまう。
さっきまで戦っていた闇のモノなんかとは比べ物にならないほどの重圧──!!
そんな悍ましい存在に、心の奥底から恐怖が込み上げてきて全身の血管が凍ってしまいそうだ。
「……くそがぁっ!! やりやがったなっ!! あいつ──っ!!」
お爺ちゃんの言葉に、トルスティ大司教が仕込んでいた闇のモノがまだ残っていたのだと理解する。
さっきの闇のモノもどんどん強くなって行ったから、てっきりアレが<穢れを纏う闇>だと思っていたのに……。離れていても感じるプレッシャーに息が苦しくなって、まるで生きた心地がしない。
(これが、本当の<穢れを纏う闇>……?! こんなの、どうやって倒せばいいの?!)
私は<穢れを纏う闇>が最凶の厄災だと評される理由を魂レベルで理解した。これはもう人の手には負えないものだ。
瘴気の大爆発から直撃は逃れたお爺ちゃんとエルだけれど、<穢れを纏う闇>の攻撃から身を守るのが精一杯らしく、玉座の間から脱出出来るほどの体力も残っていないようだった。