巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

 それでも<穢れを纏う闇>を前にしてまだ生きていられることが、まるで奇跡のように感じてしまう。


 皆んなが魔法さえ使えたら<穢れを纏う闇>であっても浄化できたのに、と思うと悔しくなる。


 次々と団員さん達が倒れていき、このままだと全滅すると思った時、私の後ろから何人もの人達が走る音が聞こえてきた。


「殿下!! 団長!! ご無事ですか?!」


 玉座の間以外で警備していた騎士団の人達が、異変に気づいて駆けつけてくれたらしい。その手にはいくつもの箱を持っている。


「ありったけの<聖水>を持ってきました!!」


「でかした!! どんどんアイツに投げろっ!!」


「「「「「はいっ!!!」」」」」


 お爺ちゃんから命令された騎士団の人達が次々と<穢れを纏う闇>に<聖水>を投げつける。


「??!! ──────!!!!!!」


 お爺ちゃんの持つ<熾天>と同じように、聖属性を付与された<聖水>を浴びた<穢れを纏う闇>は、徐々に弱体化していく。


(今度こそ、お願い──!!!)


 私は今度こそ、この戦いが終わりますように、と必死に祈る。
< 460 / 503 >

この作品をシェア

pagetop