巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

58 光(エル視点/??視点)


 サラと子供達を連れて、王都の市場へと繰り出した。


 人々で賑わう市場は活気があり、多種多様な商品が売られていて、サラと子供達は目をキラキラと輝かせながら店を眺めている。


 こんなに人で溢れているのに、サラの容貌は人の目を惹くらしく、髪色を地味な茶色にしてもなお、道行く男達の視線を独占していた。

 だけどサラ本人はそんな視線に全く気づくこと無く、子供達の世話で忙しそうにしている。


 今度は二人っきりで来ようと密かに思っていると、少し離れた方向から何かが壊れる音と、人々の悲鳴が聞こえてきた。


 突然起こった異常事態に、サラと子供達の安全を確保しながら合流したヴィクトル達と原因を探ろうとした時、目の前にバザロフ司教が現れた。


 騒ぎの原因はこのバザロフ司教で、彼は僕達を殺すべく市場の真ん中で<穢れし者>を開放してしまう。


 予めシス殿から聞かされ、騎士団と情報を共有し連携の練習をしてきたこともあり、僕達は六属性の浄化魔法で<穢れし者>の討伐に成功することが出来た。
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