巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

 サラ達を離宮に避難させ、先に暴れていたもう一体を浄化し、事後処理を終わらせた僕は、一刻も早く彼女に逢いたくて離宮へと急ぐ。


 応接室の扉を開くと、子供達の面倒を見て疲れたのだろう、サラがソファーにもたれ掛かり、うとうとと微睡んでいた。


 僕はサラの寝顔を見て、彼女達が無事で良かったと心から安堵する。だけどサラは悪い夢を見ているのか、その表情が強ばるのを見た僕は、起こすのは可哀想だな、と思いつつ仕方無しに彼女を起こす。


 眠りから覚めた彼女は僕の顔を見ると花のような笑顔になった。その笑顔に、僕は本当に彼女が好きでたまらないのだと思い知らされる。


 そうして、怪我もなく<穢れし者>を浄化できた僕の無事を喜んでくれたサラが掛けてくれた一言に、僕は不覚にも泣きそうになってしまう。


「これも全部エルのおかげだね! エルが闇属性で本当に良かったよ」


 ──サラの屈託ない笑顔とその言葉に、僕は何度救われたのだろう。


 僕は情けない顔を見られないように、サラをぎゅっと抱きしめる。
< 463 / 503 >

この作品をシェア

pagetop