巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
* * * * * *
──夢を見た。
その夢の私は別人になっていて、見たことがないどこかの国の風景をその瞳に映していた。
日が西に傾き、空が薄っすらとオレンジ色に染まっていく。
光を受けて金色に光る雲と、少しだけ残っていた青色の空のコントラストに、自然が作り出す光景は素晴らしい、と感動する。
視界いっぱいに広がる空の下、荒野かどこかだろうか、大きく開けた土地の一面に沢山の魔物の死体が横たわっていた。
魔物の暴走が起きたのかもしれない。
中には高レベルの魔物が何種類もいて、この戦いが壮絶だったことを物語っている。
──全ての生命が息絶え、まるでこの世界に生きているのは自分だけみたいだった。
その時、ふと人の気配を感じたので視線を動かすと、魔物達の亡骸の上に立っている人物が目に入った。