巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

 エルに「ごめん」と言いたいけれど、相変わらず上手く言葉にすることが出来ない。


「無理に話さなくて大丈夫ですよ。水は飲めますか?」


 私はこくこくと頷き、エルからお水を受け取ろうとしたけれど、「僕が手伝いますから」と、やんわりとたしなめられてしまう。


 エルに支えられながらお水を飲むと、じんわりとお水が身体中に染み込んでいくような感覚がした。余程カラカラに乾いていたのだろう、二回おかわりをしてようやくほっと落ち着くことが出来た。

 そうしてお水を飲み終えると、軋んでいた身体が解れ、更に筋力が戻る感覚がして驚いた。


(ええ……! 身体がすごく楽になった……! まさか、さっき飲んだのって……?)


「今サラが飲んだのは<聖水>ですよ。効果覿面でしょう?」


「聖水!?」


 私の疑問はエルがあっさりと解消してくれた。


(まさか本当に聖水だったなんて……! どうしよう、おかわりしちゃったよ……)


 そんな高価なものを私が飲んで良いのかな、と思っていると、めちゃくちゃ周りからの視線を感じた。
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