巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
エルを助けることが出来たのはとても嬉しい。そこは自分で自分を褒めてあげたい。でも、出来れば聖属性のことは秘密にしておきたかった……。
「やっと起きたかこのバカ娘が」
エルから話を聞いて衝撃を受けていると、お爺ちゃんが呆れた顔をして立っていた。騎士団の仕事中だったけど、私が目覚めたと聞いてわざわざ抜けてきてくれたようだ。
「お、お爺ちゃん……どうしよう……」
「はぁ?」
「私法国に連れて行かれるの? <花園>行きになるの?」
昔から聖属性の人間は有無を言わさず法国の<花園>に連れて行かれると聞いている。もしかしたら既に神殿から私の身柄引き渡しの要求が来ているかもしれない。
王都中の人が知っているのなら、しらを切ることも誤魔化すことも出来ないだろう。
「まあ、あんだけ派手に聖魔力ぶっ放しゃあなぁ。言い逃れはできんわな」
「ひぃー! 行きたくない! 逃げたい! あ、逃げよう! うん、そうしよう!」
一刻も早く準備してトンズラせねば! と思っていると、お爺ちゃんがニヤリと笑った。
「まあ、落ち着け。良い方法があるぞ」
「え! 何?!」