巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

 普段ならお爺ちゃんの笑顔に警戒していたけれど、長い眠りから覚めたばかりの私の頭はまだ正常に動いていなかった。


「お前と殿下がとっとと結婚することだな。お前が王太子妃になれば流石にアレ教も手が出せないだろ」


「まあ、確かに。一国の王太子妃を<花園>に閉じ込めるようなそんな真似は出来ないよね……って、え? 王太子妃?」


「うん、王太子妃。どうせその内なるんだろ? だったらこの勢いに乗った方が何かと楽なんじゃね?」


「いや、この勢いって何なのさ。王太子妃ってノリで簡単に決めちゃっていいものじゃないよね……?」


 有力な貴族の家門からの横槍とか、婚約者候補筆頭のご令嬢からのいじめとか、王太子妃になるためには色々な関門……壁がそそり立っているはずなのだ。
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