巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
「じゃあ、俺は一旦騎士団に戻るわ。殿下、サラをよろしくお願いいたします」
お爺ちゃんは顔を真っ赤にした私が、これから何を言おうとしているのか察したのだろう。早々に部屋から出ていってしまった。
私は邪魔にならないように気を遣ってくれたお爺ちゃんに応えるためにも、ちゃんとエルに気持ちを伝えなきゃ、と自分を奮いたたせる。
「……えっと、さっきは法国に行きたくなくて、つい逃げたいって言ったけど、その……」
引き止めたはいいけれど、どう伝えればいいのかわからず、しどろもどろになる私の手を、エルがそっと包み込んだ。
もうそれだけで、エルからの愛情が伝わってきて、自分もその想いに応えたい、と強く思う。
「逃げるための手段じゃなくて、エルの隣に立ちたいから……。だから、私は──……っ、」
私の言葉を遮るように、エルがそっと頬に触れてきた。
「すみません、その先は僕に言わせてくれませんか……?」
緊張しているのは私だけじゃなくて、エルも同じように緊張しているのだと、触れた指先から伝わってくる。
「サラだけを愛しています。どうか僕と結婚して下さい」