巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

 ただシンプルで、一切装飾されていないその言葉に、エルの気持ちが真っ直ぐ私の心に届く。

 そしてエルの紅玉のような瞳から、永遠に通じるような深い愛情を感じ、喜びがじわじわと心の底から湧いてくる。


「うん……っ! 私もエルだけを愛してる……!」


 頬に触れるエルの手に、そっと自分の手を添わせて微笑む。

 私の返事を聞いたエルも、嬉しそうに微笑んでくれる。

 その笑顔はとても綺麗で、たくさんの言葉を並び立てるより、多くの愛情を私に伝えてくるようだった。


 ──そうして、私達はどちらからともなくキスをする。


 それは永遠の誓いのような、神聖な約束事みたいだった。
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