巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

「私はヴィ……オークランス卿の意見に賛成です。神殿本部の再建にお役に立てるのなら、全力で協力させていただきます」


 私がヴィクトルさんの全面支持を表明すると、議員達から「流石聖女様……!」「なんと慈悲深い……」「正に神の御使い!!」と尊敬の目を向けられてしまう。

 正直反発されるかと思っていたので、予想外の反応にびっくりだ。


 その後、神殿本部に対する処遇が全会一致で決定し、法国の大神殿からの同意も得ることができた。

 本当はこちらからの提案に渋っていた法国の大神殿だけれど、交渉にお爺ちゃんが干渉した途端、あっさりと提案を飲んでくれたのだ。

 未だに法国でのお爺ちゃんの影響力は凄いのだと、改めて思い知らされる出来事だった。


「貴族達はアルムストレイム教ではなく貴女を信仰しているようですね」


 会議の後、エルに冗談交じりでそんなことを言われた私は慌てて否定する。


「いやいやいや!! まさかそんな訳ないよ! エルったら冗談が上手いなぁもう!!」


「え?」


「え?」


「…………」


 真面目な顔で黙ってしまったエルに、私は段々不安になってくる。
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