LIBERTEーー君に
コンテスタントにとっても、演奏を聴く一般聴衆にとっても、一流審査員が評価する音楽性やテクニックといったポイントも含めて聴き比べることができるのが魅力だ。

セミファイナルの獲得ポイントは貢もミヒャエル2人ともユリウス、エィリッヒ、詩月、それに貢とミヒャエルが思っていたよりも高い点数だった。

詩月はそれが過大評価だと感じたが、貢とミヒャエルはどう受け止めただろうか。

彼らは午後からのコンテスタントの審査を聴いて、さらにその意味を感じるに違いなかった。

詩月がピアノ伴奏したことで、貢とミヒャエルのファイナル評価が他のコンテスタントよりも厳しくなった。

エィリッヒはそれを懸念しているのだと。

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