LIBERTEーー君に
宗月が目頭に手を当て、しきりに思い出そうとしている。

「勝戦計の1つ。瞞天過海 だよ。リスクはあるけれど、無駄にはならないと思うんだ」

「そうだな。歌心に溢れた旋律で、全曲が共感の塊だ」

特にヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77は、ベートーベン、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲に並ぶ世界3大ヴァイオリン協奏曲と言われている。

それにチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を加わえたのが。世界4大ヴァイオリン協奏曲だ。

「下手に審査員に媚びる演奏をしなくても、自然に共感される演奏が身につく」

ユリウスが淡々と話した。

「スゴい計画だな」

ミヒャエルが詩月とユリウスの顔を交互に見て、ヴァイオリンの弦を弾いた。

「それに街頭演奏を繰返しおこなうことで、度胸が着くし、本番で緊張しない」

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