(仮)愛する者

プロローグ

あの日は、春の月夜だった。
窓から見える月が綺麗な満月で、ふらっと散歩にでた。
近くの森林公園の桜が満開だったことを思い出し、そちらに足を向けてみた。
(ん?)
歌が聞こえる、きんの鈴を振るような、澄んだ少女の。
それは、楽しそうで、心を癒していくようで、僕は引き寄せられるように足を早めた。
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