あの花が咲く頃、君に会いにいく。
どうしてこんな人通りのないところで、いや人通りがないからこそこんな場所にまできて悪口を言いたかったのか、突然の四人組の登場に顔を確認しなくても誰かわかった。


そして今ので確信した。



私には、本当の友達なんていなかったんだ。



「…大丈夫か?」



四人が行ってからも、ぼーと一点を見つめ何も言わない私を心配してか、楓が顔を覗き込んできた。



「…あ、大丈夫大丈夫!…ではない、か…。私、あの四人と何があったんだろうね…。思い出せたら一番早いんだけど…」



気持ちとは裏腹に、あの四人と何があったのかどころか、まだ何も記憶を思い出せていない。


何も、わからない。



「ごめんね、記憶もまともに思い出せなくて…」


「別に。気にしていない」



そこで、昼休み終了を告げるチャイムが鳴り響き、楓は教室に戻っていった。


一人になり、これからどうしようかと考えるが特に行く場所も思い当たらなく、ぼーとその場に居座り続ける。



「やあ、元気?」



どのくらい時間が経ったのかわからない。
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