あの花が咲く頃、君に会いにいく。
「ちょ、どういうこと!開かない…!」



四人がかりで扉を開けようとしているのに、なぜかぴくりとも動かなかった。



「なんで!開いてよ!」


「ひっ…こ、来ないで…っ!」



–––「カラダ…チョウダイ…」



甲高い気持ちの悪い声が頭の中に響き、長い黒髪がまるで生きているかのように凛に巻きついた。



「いや…っ!なにこれ!?やめてぇ…っ!」


「凛…!」



茅乃が必死になって黒髪を解こうとするが、ぴくりとも動かない。



「やめて!凛から離れて!」



私も手伝おうとするが、凛の体をすり抜けるだけで全く意味がない。



黒髪は凛の体を持ち上げて、首を絞め始めた。


凛は顔を真っ赤にして苦しそうに呻いているが、私はどうすることもできない。



「…悪霊退散!」



お札が飛んできたかと思うと黒髪に貼り付き、女の子が短く悲鳴を上げた。
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