あの花が咲く頃、君に会いにいく。
聞こえるはずがないから意味がないのに、叫ばずにはいられなかった。


茅乃に向かって突進すると、なぜか茅乃の体が突き飛ばされた。



「あ…っ。ふ、藤原くん…。ありがとう…」



茅乃を突き飛ばしたのは、楓だった。私の声は楓に届いたようだ。


よかった…。あんなもの落ちていたら、今頃茅乃は…。



「クソ…っ!このままじゃ、あいつの思う壺だ。なんとかみんなを正気に戻さないと…」


「…私が、なんとかしてみる」



茅乃がすくっと立ち上がり、大きく息を吸った。



「りーん!本当の友達なら、私がなるよー!」



急に大声を出した茅乃に、三人が驚いたように茅乃を見た。



「勝手に諦めないで!私がいくらでもこれから凛を守るから!だから、みんなでここを出よう!」


「かや…の…っ」


「…頼む!今だ、投げてくれ!」



ハッとしたように楓が叫び、四人は一斉にお札を女の人に向かって投げた。



「闇の力よ、静まれ!」
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