あの花が咲く頃、君に会いにいく。
お札は吸いつくように女の人に貼り付き、楓の声を合図にカッと白く光った。
–––ウギャアアアアア!
黒板を引っ掻いたような甲高い悲鳴に、思わず耳を塞ぐ。
「今だ!外に出るぞ!」
みんなが一斉に昇降口の扉を押し開け、外に転がるように出た。
校門の外まで行き校舎を振り返ってみるが、さっきまでの出来事が嘘かのように、校舎は静まり返っていた。
「夢…じゃないよね?」
「うん…。でも、生きて出れた…」
「ねえ藤原。あいつは消えたの?」
「いや、強い霊だけあってあんなことじゃ消えてない。けど、しばらくは大丈夫だろ。その先は霊能力者の俺がなんとかする。そんなことよりも、おまえたちにはすることがあるだろ」
凛がふらりと立ち上がり、茅乃の前に立った。
「今まで、ひどいこといっぱいしてごめんなさい。私が一番いじめの苦しみがわかるのに、私は自分が楽になれることしか考えてなかった。茅乃は全然私なんかと違う。本当はすごく強い。…紫音はそれに気づいてたのかもね」
「…私ね、嫌がらせをしてくる凛が嫌いだった。玲も七海も。こんなに苦しい思いをしないといけないなら、もう三人とはいたくないって思った。私には紫音がいればそれでいいって。…だけどね、紫音が言ってたの」
–––『…でも、私、凛達のことも好きなんだ。だから、ちゃんと話して、前みたいなみんなでくだらないこととか話して笑い合ってる関係に戻ろう』
それは、私の叶わなかった願い。
–––ウギャアアアアア!
黒板を引っ掻いたような甲高い悲鳴に、思わず耳を塞ぐ。
「今だ!外に出るぞ!」
みんなが一斉に昇降口の扉を押し開け、外に転がるように出た。
校門の外まで行き校舎を振り返ってみるが、さっきまでの出来事が嘘かのように、校舎は静まり返っていた。
「夢…じゃないよね?」
「うん…。でも、生きて出れた…」
「ねえ藤原。あいつは消えたの?」
「いや、強い霊だけあってあんなことじゃ消えてない。けど、しばらくは大丈夫だろ。その先は霊能力者の俺がなんとかする。そんなことよりも、おまえたちにはすることがあるだろ」
凛がふらりと立ち上がり、茅乃の前に立った。
「今まで、ひどいこといっぱいしてごめんなさい。私が一番いじめの苦しみがわかるのに、私は自分が楽になれることしか考えてなかった。茅乃は全然私なんかと違う。本当はすごく強い。…紫音はそれに気づいてたのかもね」
「…私ね、嫌がらせをしてくる凛が嫌いだった。玲も七海も。こんなに苦しい思いをしないといけないなら、もう三人とはいたくないって思った。私には紫音がいればそれでいいって。…だけどね、紫音が言ってたの」
–––『…でも、私、凛達のことも好きなんだ。だから、ちゃんと話して、前みたいなみんなでくだらないこととか話して笑い合ってる関係に戻ろう』
それは、私の叶わなかった願い。